バンダ ベンソニー/Vanda bensonii
ラン科 バンダ属 熱帯アジア
2014.07 記: 数年前のラン展で名前のわからない小苗を束で購入し、コルクにつけたまま育てていたのがようやく花を見ることができた。花を見るまでは、これが何の種であるのか見当もつかないまま、株とともに、根が大きく育つのを楽しんでいたのだが、今年(2014)6月半ばに花芽が動き始めたのを見つけ、こまめにデジカメで記録し始めた。花芽が日々伸長し個々の蕾が膨らんできた段階でも、これは胡蝶蘭の仲間かデンファレの仲間であろうと推測していたため、開花後もこれが原種バンダの一種であることになかなか辿り着けなかった。昔からラン展ではバンコクの業者のブースで小苗を漁っていたので、タイの蘭で調べて行きようやくベンソニーであることがわかった。
業者のこのランの写真を見ると、いわゆるバスケットに立たせるように植え、花茎も垂直に導引して花が横向きになるようにしていて、我が家の花の姿は別の種の花のように見えてしまう。蕾の真っ白な部分は開花後は花びらの裏側に残り、それが薄紫色に染まって来るのを楽しむには、我が家のような咲き方の方が向いている。なによりも、自然の状態のバンダは立っていないし、花茎も立っていない。
今年(2014)は8月半ばから9月にかけて4週間のタイ取材なので、その間になんとか自然のバンダの開花を記録したい。が、昨年も同時期に行って、まったくランの開花を見た記憶がないので、開花時期がずれているのかも知れない
この写真は2014.02のタイ、HHL(チェンライ)村の尾根にあるお寺の脇にあって、村を一望している木であり、幹には大きなバンダを育んでいる。
この写真のあるページには2010年のHHL村のバンダの様子も掲載しているので、自然状態のバンダの姿を知る良い材料となるだろう。
この写真は2014.08のタイ、HHL(チェンライ)村の川岸で開花していた株。左は咲き始めばかりで、右は先に咲いた花びらが少し傷みを見せるほぼ満開の状態。バスケット植えで花茎の誘引など行っていないので、花茎ははじめは真っ直ぐ上に向かっているが、徐々に横を向き、満開時点の頃は穂先が下に垂れつつあった。
カメラマンの腕が悪いので花が紫がかっているが、実物は赤味はほとんどなく、水色から青で彩られている。
鎮守のバンダの花の色や形は又次の機会のお楽しみだ。
Vanda bensonii_160710_01
( Youtube動画再生 02’04)
Vanda bensonii_160710_02
( Youtube動画再生 01’44)