北部タイの自然 12 (2016年8月1日〜23日)

チェンマイ県南西部の 白カレン族の村 マイホエヒア村

 2016年8月2日〜22日まで3週間、MHHの村人の生活やそれを取り囲む自然を取材させていただいた。

 

 今回は、北タイ、チェンマイ県南西部に位置するMHH(マイホエヒア村)。MHHは、本年2月の取材地BMKからチェンマイ県をほぼ真南に約70km南下、標高約1,000mの緩やかな起伏の尾根筋に築かれた白カレン族の居住山村。

 2月のBMKは乾季であったため見ることが出来なかった、緑に彩られた棚田の広がりを見ることが出来た。

 野草や昆虫など自然の代弁者たちの種や数は、これまでの取材村と比較して、特に多少は感じられなかったが、今回も初めて記録できたチョウ始め虫たちに恵まれたのは幸運だった。

 取材先での新しい種との出会い。これは、取材先の自然の懐の深さだとこれまで考えて来た。

 この頃は、自らの足下・身近な自然でさえ新たな視線で見つめ直せば、そこにもきっと新しい発見が待っていると考えるようになった。

 どちらかというと、当方も人が自然をコントロールしている=人間中心の自然観に染まっていたのは自明であるが、我が家のちっぽけな庭からでさえ、草花や生き物たちの生き延びるための底力・戦略を見せつけられることが度々あり、その底力を畏敬を持って見つめ直すことが今、必要なのだと思うようになった。

 人の営みに関係なく、自然は自然の摂理・パワーバランスに従って生きている。それを人の尺度で図ること自体が、「自然」との乖離なのではないか。新たな視野の獲得。新たな視点での見つめ直しが求められているように思う。

 当方は贅沢なことに、この2つにトライさせていただいている。出来る時にできるだけのデータを集めて、これからの人たちに役立ててもらえるようしておこう。

 (このサイトの動植物の写真や動画は教育目的の範囲でコピー・フリーです。(但し、村人など人物の肖像は二次使用不可))

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