北部タイの自然 11 (2016年2月19日〜3月10日)

チェンマイ県西北部の 白カレン族の村 メークライ村

 2016年2月19日〜3月10日まで3週間、BMKの村人の生活やそれを取り囲む自然を取材させていただいた。

 今回から、当方にとっては2010年から5年間継続取材をさせていただいたチェンライ県のHHL(ホエヒンラートナイ村)から、チェンマイ県西北部のBMK(メークライ村)に活動拠点を移しての取材であった。BMKから更に西、ミャンマー国境に向かうと2004年に取材したメーホンソンがあり、メーホンソンとHHLのほぼ中間に位置する山村であった。

 これまでの村と大きく異なるところは、

 ・標高は凡そ900mの高地でほぼ同じであるが、谷が広く傾斜が緩やか。その地形に則し、川の恩恵を効率よく得られるよう、流れ

  の近くには大規模な棚田が開墾されていた。水が張られた景色を見てみたい。

 ・村は周囲の村落や大都市に連結している太い道路に面している。作物の移動、消費地に直結している。

 ・電気が入っている。(TVなどから都市型生活スタイル/消費型経済への移行を促されつつある)

  ・若者の都市部への流出に従い年寄りが多く見られる。

 ・etc..

 この時期は乾季なのでどことも比較しようがないのであるが、村に隣接した自然が失われつつあるように感じられた。虫や野草など自然の豊かさを代弁するものが、種・量共に少なく感じられた。それでも、この地において初めて出会った種もあり、直感に囚われず、定点観察をして行けば、観察をした分だけ奥深い情報を与えてくれそうである。


 

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