コケオトギリ/Hypericum laxum

コケオトギリの観察は明治神宮の一隅で続けて来た。神宮といっても宝物殿のある広い空間であり、その雨水を逃す側溝に毎年へばりつくように芽を出していた。そこではほんの数株しか観察できず本当に貴重な対象だった。

ここにUPした写真のコケオトギリは出張先の宮崎で撮影したもの。工場の跡地のような荒れた土地に水たまりが出来ていて、そこに真っ赤に紅葉した草が一面を覆うように生えているのが見え、近づいて観察してみてようやくコケオトギリとわかった。神宮でひっそりと咲いているのと比べ、なんとも旺盛な繁殖力に驚いたり、初めて見た紅葉の美しさに魅せられた。

 ◆2002.08.24 宮崎

オトギリソウ科 ヒメオトギリ属 1年草 湿地

2002.08.24 宮崎 下も上と同じ日に同じ場所で撮影した紅葉のコケオトギリ

 ◆2000.08.05 明治神宮
 ◆2019.09.27 緑の森