ホエヒンラートナイ村の焼き畑  2014年08〜09月

上の焼き畑はHHLの東方、隣接する村との境界近くの水田を見下ろすように作られたHHLの村長の焼き畑。手前の平坦部は棚田状に水田耕作地が続いて、そこでは水稲が栽培され、急斜面の焼き畑では主に陸稲(おかぼ)が栽培されている。乾季の終わり3〜4月頃に山を焼き、5月に種を播いた陸稲が取材した8月には腰の高さを超える程に育っていた。陸稲の収穫は雨季から乾季に移り変わる10月末頃。

HHLの焼き畑の特徴は、循環型焼き畑と呼ばれる、山を焼いた1年目に陸稲の栽培を行った後、7〜10年間休ませて原生に戻すという方式。従って、1つの農家はこの焼き畑の7〜10倍の耕作地を有していることになる。言い換えれば所有(占有)している耕作地の15〜20%しか耕作には使っていないということでもある。

焼き畑は焼かれた年、1年間しか実りをもたらさないというのではない。播種時、陸稲以外に同時に20種以上の野菜(ウリ、ナス、マメほか間作作物)の種を播く。それら間作作物は、あるものは陸稲より先に成長し実りをもたらせ、陸稲収穫後も数種の野菜は生き続け、数年間にわたり次々に実をもたらす。(キーワード1、循環型焼き畑。キーワード2、混植/混栽)

こちらは上段の村長の焼き畑より規模は小さいが、今年作られた焼き畑耕作地で陸稲の生育状況が良くわかる。

映像の中では、迷彩服を着た村の若者が間作作物の説明をしている。映像の最後に説明しているのはキャッサバ。

こちらはHHLの西の沢の奥に作られた小規模な焼き畑と養蜂の巣箱小屋(写真手前の建物)。

巣箱小屋の周囲にはバナナの苗が植えられている。

ニウェ家の焼き畑_1408HHL

( Youtube動画再生  03’52)

小さい焼き畑と小屋_1408HHL

( Youtube動画再生  00’58)

 ◆参考資料 焼き畑の野菜ほか/一部HHLの野菜動画と重複

焼き畑の収穫_1408HHL

( Youtube動画再生  01’29)

チポデa_1408HHL/焼き畑

( Youtube動画再生  01’07)

焼き畑の野菜a_1408HHL

( Youtube動画再生  02’23)

焼き畑の野菜b_1408HHL

( Youtube動画再生  04’10)

直上の2点の動画は焼き畑の野菜のパガニョー語(白カレン語)の勉強に格好の材料。生徒の出来が悪いのがいい。

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