キバナノアマナ/Gagea lutea

2004.04.09 横瀬 武甲山の麓にあたる横瀬の石灰岩の採石場を過ぎたところにある、石灰岩の屑を捨てて山にしたような大小の石だらけの山がありその裾の斜面に咲いているのを撮影した。ここには所謂名水が湧き出るところが近くにあり、ポリタンに湧き水を貯めている人が良く見られる。当方はその更に奥の沢がお目当てで、ネコノメソウの仲間4種を1ヶ所で撮影できる貴重な場所がある。この花を見つけたのはかなり前のこと、それからはネコノメソウの帰りにこの花に出会いに斜面を登るようになった。この花をはじめコキンバイザサと分類していた。この春の野草のトップページ(表紙)を作る段階でもまだコキンバイザサに拘っていたが、確認のためいろいろ調べキバナアマナに修正することにした。

拘りというと大げさなようだが、数年前千葉大農学部の先生と仕事で知遇を得、その後春の五日市をご案内したり、当方の自宅にも寄っていただきまだ整理する前のデジカメのライブラリーを見ていただいたりした、その時この花の写真に目を留めた先生が「キバナアマナですね」と言われたのに対して「コキンバイザサです」とその時は自信をもって答えた

ことがあって、今考えると専門家の言葉はしっかり受け止めなくてはと反省するが、それなりに調べて出したコキンバイザサという判断だった。一つは図鑑などで見るキバナアマナはこの写真より花びらが広がっている。2つ目は2004.02月仕事で与那国島に行った時に撮影したコキンバイザサ、こちらは海を見下ろす海蝕崖の地面に這うようにして生えている笹(のような)の中で見つけたものとそっくりで、横瀬のものもこれと同じコキンバイザサであるとう思い込みがあった。本来ならここで与那国島のものを対比で示せれば良かったのだが、仕事のテープで収録したのでクライアントに納品してしまい手許に残っていないのが残念。

 ◆2004.04.09 横瀬

ユリ科 キバナノアマナ属 多年草  岩山の斜面

キバナアマナ01_2004_横瀬

( Youtube動画再生  00’40)