バルボフィラム/Bulbophyllum
バルボフィラム/Bulbophyllum
4回目のHHLにしてようやくこのようなランが繁茂する光景を見ることができた。この木はかなりな急斜面に斜め上に向かって生えており、容易に近づいてみることは出来なかったが、葉やバルブの様子からバルボフィラムと見当をつけることが出来た。2010年8月の記録にもバルボらしき株があり、この記録をそれに追記する形を採るか否か迷ったが、この種そのものもバルボと決めつけられないので新たなページを設けることにした。
◆参考資料 2011年8月ラオスのバルボフィラム
ラン科 バルボフィラム属 アジア〜アフリカ 着生ラン
3点共 2011年8月ラオス、ビエンチャン郊外のプーカオクワ自然保護区のバルボフィラムの様子、画像クリックでリンク
バルボフィラムa_1302Thai/ 2013.02 HHL/チェンライ
( Youtube動画再生 00’34)
この株はビデオで撮影したものを別アングルで撮影したもの。下の株は村の川のほとりの村人が洗濯したり顔を洗ったりする流しのあるすぐ脇の木にカザリシダ他と一緒に着生していたバルボフィラムであり、村人からして見るとどこにでもあるさして珍しくもないものという印象であった。
2013年8月 HHL 上の2枚は3月に撮影した株と同じ。その上の写真は、尾根上での撮影の帰り道に林道脇に落ちていたものを村に持ち帰り、手身近の柱にくくりつけたもの。HHLだからできることで冬場乾燥する所沢ではできない手法。
1402不明ランa_Thai/ パユヤム村 チェンライ
( Youtube動画再生 00’50)
2014.03.05 パユヤム村の尾根の防火帯整備作業の撮影中に撮影したもの。別の木に着生していたものが。何かの原因で地面に落下したのを村人が近くの木の又に保護したものと推察した。ランであるか否か=価値が有るかないかではなく、森に生きる生命全般に対する心配りである。
なぜ自然・環境とこのような対話が可能なのかを考えるのは楽しい。所沢からこの地に住み替えることができるかというサブテーマを設けると、少し理想と現実を近づけられるかも知れない。
バルボフィラム&etc_1408HHL/南尾根
( Youtube動画再生 01’12)
2014.08 HHLの南の稜線に出る直前の林道脇に切り倒された木があり、その谷に向かって落ちかかった倒木の先の方にバルボフィラムが沢山着生しているのが見えた。このままだとランもろとも谷に滑り落ちてしまいそうだったので、手の届く範囲のバルボを採集して近くの木に移し替えた。この倒木には10種類近くのランが着生していて、それらを一緒くたにバルボフィラムとしている。
これらが一斉に開花する時期に来れたら、種の数が2倍にも3倍にも増えるだろう。
バルボフィラム&etc_1502HHL/南尾根
( Youtube動画再生 00’53)
タイ・バルボフィラム&etc3_1508HHL
( Youtube動画再生 00’34)
タイ・バルボフィラム&etc4_1508HHL
( Youtube動画再生 00’37)
タイ・バルボフィラム5_1602BMK
( Youtube動画再生 01’10)
タイ・バルボフィラム&etc6_1602BMK
( Youtube動画再生 00’50)
タイ・バルボフィラム7_1602BMK
( Youtube動画再生 01’05)
タイ・バルボフィラム8_1602BMK
( Youtube動画再生 00’56)
Youtubeの説明文を引用
タイ・バルボフィラム5_1602BMK
Bulb.Careyanum/バルボフィラム・カレヤナム
BMK=Ban Mae Khrai、タイ チェンマイ県北西部白カレン族の村
2016年2月BMKで撮影。村人の飲料用貯水タンク5基の建設場所近くの大きな木が切り倒された。チェーンソーが入る前に、その木に多くのランが着生しているのが見えていてもっと近づいて撮影したいと思っていた矢先の出来事。当方の願いを叶えようとして伐られたのではなく、当初からの予定であったようなのだが、これだけの恵みを齎していた木を奪ってしまった事に対してもどかしい気持ちがあったが、それ以上に、自然状態のままのランの着生の姿を見る、撮影できるどん欲な興奮の方が勝っていた。
タイ・バルボフィラム&etc6_1602BMK
タイ・バルボフィラム7_1602BMK
Bulb.Careyanum/バルボフィラム・カレヤナム
BMK=Ban Mae Khrai、タイ チェンマイ県北西部白カレン族の村
2016年2月BMKで撮影。村人もランを採集するが、バルボには見向きもしない。
村人が手に持っているのはデンドロビウムの多分クリソトキサム。派手な花を咲かす種でないと評価が低いようだ。ということは、バルボなど着生している野生ランをこのまま放っておくとこの木が片付けられる=薪として切り刻まれると、ランも薪かゴミになってしまいかねない。ということで、手近な株を採集して村に持ち帰り、一応ジャン氏のOKを得て、村に生えている木の幹にせっせと紐で結わえたり、釘で打ち付けてきた。単なる気休めでしかないし、村人にとっては余計なお世話だと思う。でも、何でこんなことをするのかと疑問を持ってもらえれば何もしないよりかはいいのかも。
タイ・バルボフィラム8_1602BMK
この動画はBMKの水源にトレッキングした時に撮影したもの。村人からあまり評価されていないからなのか、手つかずと云うか極自然なまま育っている。野生種というものは元々そういったもの。
今回の取材で種を同定できないでいたこのバルボがカレヤナムだろうというところまで辿り着いたと云うのが大変貴重だった。
ただ、花のUPのいい写真が撮れなかったのが惜しい。
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